
2025年のSUPER GT第5戦は、富士での第4戦を終えて間もない8月末に鈴鹿サーキットでの開催となった。シーズンの前半を終えたところで、小暮の0号車「VENTENY Lamborghini GT3」はシリーズランキングで22.5ポイントを獲得し11位。この鈴鹿ラウンドには45kgという、決して軽くはないサクセスウェイトを搭載して挑むこととなった。晴天の下で行われた練習走行では、0号車は2番手と100分の6秒という僅差ながらトップタイムをマーク。久々にタイミングモニターの最上位に車名が上がり、チームの士気もさらに上がった状態で公式予選に臨んだ。
2グループに分かれるQ1は小暮が担当し、Bグループで出走。残り時間が1分を切ったところで、最初のアタックを終えた小暮のタイムは1分58秒664で、2番手に躍り出る。ただその後ライバル勢の2台が小暮のタイムを上回り、0号車は4番手に後退。2周連続のアタックで1分58秒617まで自己ベストタイムを縮めたものの、順位アップはならず。それでも4番手でQ1突破を果たし、Q2を走る元嶋佑弥選手にバトンを託すことに成功。元嶋選手は1分58秒291をマークして11番手となり、翌日の決勝レースは11番グリッドからスタートすることになった。
決勝レースは元嶋選手でスタート。4周目にはGT500クラスのマシンがクラッシュを喫し、早々にセーフティカー(SC)が導入された。SCがコースを離れリスタートが切られた後も0号車の前後は膠着状態が続き、元嶋選手にとっては耐えるレースに。GT500クラスで52周、GT300クラスとしては50周前後というレース距離の約半分となる25周を走り切ってピットに戻ると、小暮へとドライバーチェンジした。同時にタイヤも交換したが、作業時間の短縮によるポジションアップを狙ってリアタイヤの2本のみを交換。12番手でコースに復帰した。小暮のスティントではタイヤトラブルに見舞われ戦列を離れるマシンが続出し、フルコースイエロー(FCY)も2回はさむなど荒れた展開となったが、小暮はタイヤマネジメントも考慮しながら着実に周回。終盤には56号車日産GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が猛烈な勢いで小暮に追いつき、タフなバトルとなったが、それまでいたわっていたタイヤをフルに使ってプッシュ。最後までポジションを守り抜き、7位でチェッカーを受けた。

 決勝レースは、タイヤの消耗を考慮して、できるだけ前半スティントの距離を伸ばすという作戦でした。もちろんミニマムの周回数を終えたところからは、SCが入った場合などに備えてすぐに交代できる準備はしていましたが、アクシデントなどもなかったので25周までピットインを引っ張ることができました。リヤ2本交換で予想はしていたものの、それ以上にアンダーステアが大きくて序盤は苦戦しました。オリベイラ選手が迫ってきたのが分かった瞬間、「もういいや、タイヤを使ってしまえ」とスイッチを切り替えて、少しペースを上げました。相手もペースアップしたとは思いますが、なんとか守れて良かったです。なかなか大きな進歩を感じられないレースが続きますが、セットアップでいろいろと試してきている中で前進していることは事実です。次戦のSUGOは個人的に一番好きなサーキットで自信がありますし、勝負どころだととらえています。頑張ります。
    決勝レースは、タイヤの消耗を考慮して、できるだけ前半スティントの距離を伸ばすという作戦でした。もちろんミニマムの周回数を終えたところからは、SCが入った場合などに備えてすぐに交代できる準備はしていましたが、アクシデントなどもなかったので25周までピットインを引っ張ることができました。リヤ2本交換で予想はしていたものの、それ以上にアンダーステアが大きくて序盤は苦戦しました。オリベイラ選手が迫ってきたのが分かった瞬間、「もういいや、タイヤを使ってしまえ」とスイッチを切り替えて、少しペースを上げました。相手もペースアップしたとは思いますが、なんとか守れて良かったです。なかなか大きな進歩を感じられないレースが続きますが、セットアップでいろいろと試してきている中で前進していることは事実です。次戦のSUGOは個人的に一番好きなサーキットで自信がありますし、勝負どころだととらえています。頑張ります。
※ 次回のレースは9月20日・21日のスポーツランドSUGOです。