
久々の海外戦を終えた2025年のSUPER GTは、長いインターバルを挟んで第4戦が富士スピードウェイで行なわれた。今シーズン2度目の富士ラウンドはレースフォーマットが大きく変更され、ドライバー1名で1レースを戦うスプリントレースを2回戦うという大会になった。さらに、土曜日に行われるRace1は、通常通りにGT500クラスとGT300クラスの混走レースだが、日曜日に行われるRace2はクラス別の決勝レースを行うという、SUPER GT史上初めての形式に。小暮は土曜日に行なわれるRace1に出走。まずは1時間の公式練習に臨んだ。8月の富士は気温が30度を記録する真夏のコンディション。小暮はこのセッションで1分38秒034というタイムを記録し12番手となった。
予選形式も、Q1、Q2のノックアウト方式ではなく、1セッションの計時方式。さらにグループ分けもなく、GT300クラスは全28台が一気にコースへなだれ込んでいく。トラフィックにも気を配りながらタイヤを温め、計測4周目に1分38秒252をマーク。さらに続けてペースを上げ、5周目に1分38秒016までタイムを削っていった。公式練習での自己ベストタイムを上回ったものの、結果は14番手。1kmを超える長いストレートが特徴の富士スピードウェイで、性能調整(BoP)の影響もあり最高速でライバルに後れを取る0号車には厳しい戦いとなった。
予選後の富士スピードウェイは徐々に薄暗い雲が出始めた。それでもスタート進行はドライコンディションで行われ、定刻に決勝レースがスタートした。小暮はスタート直後の混戦の中で2ポジションアップ。その直後にGT500クラスがクラッシュを喫したため、オープニングラップからセーフティカー(SC)が導入されることに。6周目にリスタートが切られ、小暮は666号車のポルシェ、20号車のGR86 GTに挟まれ12番手で走行を続けた。12周目には1台の先行を許しポジションを下げたが、まだまだ接近戦の中で挽回のチャンスは十分にある。そう思われたが、レースが中盤に差し掛かったあたりで、小暮はマシンに違和感を覚える。明らかにペースが落ち、スローダウン状態で緊急ピットイン。エンジンにトラブルが発生したようで、すぐに修復できる状況ではなく、チームはここでリタイアを選択することとなった。今大会に向けて選んだタイヤのパフォーマンスや、マシンの手応えには好感触を得ていただけにチェッカーを受けられずにレースを終えてしまった悔しさはあるが、翌日にRace2も控えていることを考えるとやむを得ない選択だ。そのRace2ではチームメイトの元嶋佑弥選手が12番手スタートから着実に走り切って11位フィニッシュ。チームとしては貴重なシリーズポイント獲得につなげることができている。

 今大会もBoPが厳しい中、クルマの感触としては非常に良かったので、予選順位には納得はしていないですがストレートスピードで後れを取っていることを加味してもそれほど状態としては悪くないのかなと思っていました。決勝レースに関しても厳しいポイントは変わらない中、耐えるレースになるだろうと考えていて、なんとか前にはくらいついてチャンスを逃さないようにと走っていたのですが、エンジンのパワーがだんだんとなくなってきてしまい、明日もレースがあるのでピットに戻って様子を見ようということになりました。残念ですが、仕方がありません。マシンとしていい部分も見えたので、何とか耐えながら、次戦に向かいます。
                    今大会もBoPが厳しい中、クルマの感触としては非常に良かったので、予選順位には納得はしていないですがストレートスピードで後れを取っていることを加味してもそれほど状態としては悪くないのかなと思っていました。決勝レースに関しても厳しいポイントは変わらない中、耐えるレースになるだろうと考えていて、なんとか前にはくらいついてチャンスを逃さないようにと走っていたのですが、エンジンのパワーがだんだんとなくなってきてしまい、明日もレースがあるのでピットに戻って様子を見ようということになりました。残念ですが、仕方がありません。マシンとしていい部分も見えたので、何とか耐えながら、次戦に向かいます。
※ 次回のレースは8月23日・24日の鈴鹿サーキットです。