2025年のSUPER GT第2戦は、ゴールデンウィーク恒例の富士大会。ファミリー層のモータースポーツファンも数多く詰めかけ、予選日・決勝日の2日間で8万人を超える来場者数を記録した。今シーズン、チャンピオンナンバー「0」を背負った「VENTENY Lamborghini GT3」をドライブする小暮卓史。開幕戦のシングルフィニッシュを超える成績を目指し富士大会に挑んだ。
前日の設営日は雨と強風で嵐のような夜だったが、予選日は朝から雪化粧を施した富士山がくっきりと見えるほどの快晴に恵まれた。公式練習は、チームメイトの元嶋佑弥選手がマークした1分36秒719がベストタイムでクラス6番手。小暮は1分36秒961が自己ベストだった。迎えた公式予選は、小暮がQ1を担当。セッション開始から2分が経過しようかというところでゆっくりとピットを離れコースへと入っていく。アウトラップを終え、2周をかけてタイヤを温め周りとの距離も測りながらいよいよアタック開始。1回目のアタックでは1分37秒989をマークし暫定9番手につける。小暮は2周連続のアタックで1分37秒510までタイムを縮めたものの、2台がこのタイムを上回ったことで11番手にドロップ。まさかのQ1敗退で、翌日の決勝レースにはクラス22番グリッドからスタートすることとなった。
決勝日も晴天は変わらず。気温は24度まで上がりやや暑さを感じるようなコンディションの中で3時間の決勝レースがスタートした。0号車は元嶋選手がスタートドライバーを務めたが、オープニングラップの混戦の中で他車と接触し、車両にダメージを負ってしまう。なんとかピットに戻り修復を試みるも、走行を再開できる状況までは戻すことができず、残念ながらここでレースを終えることになった。
予選前にニュータイヤを履く機会がなく、本番でいきなり新品タイヤでのアタックをすることになりました。十分にタイヤに熱を入れてからアタックしたつもりでしたが、あと少し、温めきれていなかったことでタイヤのパフォーマンスが100%出ていない状態でのアタックになって、結果ミスしてしまいQ2につなげられなかったことはとても残念でした。決勝レースは、燃料リストリクターが絞られている状況では後方から追い上げていくのは非常に厳しいだろうと思っていたのですが、ウォームアップなどでのクルマの感触は悪くなかったので、最後まで走り切れなかったのは残念ですし、何とも言えない思いです。次戦はSUPER GTとしては久々の海外戦ですが、舞台となるセパンサーキットは僕も元嶋選手もアジアンルマンのレースで優勝した経験があるので、自信を持っています。着実に戦っていきたいです。
※ 次回のレースは6月27日・28日のセパンサーキットです。