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2018 SUZUKA 10 HOURS

「第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」、世界各国から集う35台のGT3カー/JAF-GTカーがしのぎを削る初開催の真夏の祭典に、Modulo Drago CORSEの第3ドライバーとしてエントリーした小暮。チームメイトは過去にコンビを組んでいた道上 龍選手と、その道上選手が育てる期待の若手、大津弘樹選手という注目の組み合わせとなっている。

真夏の暑さとなった予選日の鈴鹿サーキット。強い日差しのもと、「BBSエキサイティング・アタック」が行なわれた。これは、Q1ではドライバーが15分ずつのセッションでそれぞれタイムを記録、3人のドライバーのタイム合算で、上位20台が15分間で行なわれるQ2でのポールポジションシュートアウトに進出する仕組みとなっている。
まずは、道上選手、そして大津選手のタイムアタックを終え、小暮がDriver3 time attackに登場、それぞれの合算タイムで18位となり、シュートアウトに進出を決めた。そのシュートアウトは、当初予定から55分遅れで24台が出走する形式に改められ、小暮がステアリングを握り、コースイン。各車ベストタイムを更新していくなか、同じくアタックを続けていた小暮だったが、残り2分というタイミングでコースアウト、グラベルにはまり赤旗中断になる。そのまま予選は終了し、Modulo Drago CORSEは23位となった。

初めての10HOURSのスタートを迎えた決勝日のサーキット上空は雲一つない快晴となった。スタート時の気温は32℃、路面温度は44℃と過酷なコンディションの中、10時にフォーメーションラップのスタートが切られた。Modulo Drago CORSEは大津選手がスタートドライバーを担当し、早々からポジションアップすることに成功したものの、他車との接触でピットスルーペナルティを受けてしまう。序盤からマシンに燃料系のトラブルが発生したことで、当初の作戦を変更し、道上選手、小暮とバトンを繋ぎながら、3人のドライバーがそれぞれ4スティントを乗ることで10時間を走破し、総合21位でチェッカーを受けた。

小暮卓史のコメント

今回、道上代表にお声がけいただき、チームの第3ドライバーとしてSUZUKA 10HOURSに参戦させていただきました。残念ながら、NSX自体の潜在ポテンシャルは高いものの、車両の特性上ピレリタイヤとは相性が良くなく苦労した面もありましたが、無事に完走することができました。
レース前半は、マシンのオーバーステアが強く、長いレースなのでなんとか集中力を切らさないように走行していき、NSX勢の中でも良いタイムで周回できたと思います。後半に入り、夜の走行は戸惑いもありましたが、慣れてくると、特にグランドスタンドは幻想的な景色の中の走行で、普段のレースとは違い印象的でした。
タイヤとのマッチングが難しいNSXをチームは短期間でベストな状態に持っていき、レースもミスなく完璧に作業をこなしてくれ、本当に感謝していますし、それが完走できた大きな要因の一つとなったと思います。ドライバーも大きなミスもなく、自分としてはGT3車両のドライビングを楽しめました。また、久しぶりにドライバーとして組ませてもらった道上選手、若手の大津選手と、2人からも良い刺激を受けました。
今回のレースをサポートしてくれたチームスタッフ、関係者の皆様、スポンサーの皆様に心から感謝したいです。良い経験をさせてもらった道上代表にも感謝しています。