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2017 SUPER GT 第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット

SUPER GTシリーズで唯一の海外戦となるタイラウンド。今年で4回目となるタイでのレースは首都バンコクから北東へ400kmに位置するブリーラムという都市にあるサーキットで開催され、平均気温は29℃と1年を通じて気温は高く、雨季にあたる10月はスコールが降りやすい時期でもある。前戦の鈴鹿1000kmでは優勝が手に届くところにありながら、残り1スティントのところでアクシデントが発生しリタイアとなり、悔しさを募らせているKEIHIN REAL RACINGだが、タイの大応援団の前で何としてもその悔しさを晴らしたい。

予選が行なわれた土曜日は朝からスコールに見舞われたが、すぐに天候は回復し、フリー走行はほぼドライコンディションの中で行なわれた。フリー走行後、またもや嵐のような激しいスコールに襲われ、今度もしばらくすると雨は止んだが、予選開始時には、コースはまだ濡れていてWET宣言が出された。KEIHIN REAL RACINGのQ1担当は小暮。直前の300クラスのQ1が終わった頃、またもやコース上に雨が落ちだすウエットコンディションの中、早々にコースインをしてアタックを開始する。1セット目のアタックを終え、一旦ピットに戻り、今度はソフトタイヤに交換してコースイン。トラフィックの中、なんとかタイムを更新し1分29秒887で5番手となりQ2に進出を果たす。
続くQ2は塚越選手が担当し、ダンプコンディションの中、全車スリックタイヤでのタイムバトルを展開する。塚越選手はトップとの差が僅か0.113秒差の前戦に続く3番手を獲得した。

決勝日は予想に反して、雲は多いものの青空が広がり、気温も30℃を超えるタイらしい天候の朝となった。決勝レースのグリッドウォーク中に、それまで安定していた天候が一変し、大粒の雨が落ちだし、路面は一気にウエットコンディションに。スタート時刻には、雨は止み徐々に青空が見えだす中、セーフティーカーが先導のスタートが切られる。スタートドライバーの塚越選手は、ウエットタイヤを装着し周回をしていく。序盤こそ前のマシンに離されたが、その後は安定したラップタイムで周回し、路面が乾き出した15周目にピットインをしてタイヤのみスリックタイヤに交換し、コースに復帰する。ウエットセッティングのため、タイムは思うように伸びなかったものの順位をキープし40周目に再びルーティンのピットインを行ない、小暮にバトンタッチをする。

代わった小暮は、マシンのバランスには問題はなさそうだったものの、本来のマシンパフォーマンスを発揮しづらい状況で、なんとか3番手の真後ろで様子を伺いながらの走行が続く。このままチェッカーを受けると思われたが、残り2周となったところで前を走る3番手がマシントラブルでスローダウンし、小暮は3番手に浮上。ケーヒンの地元の応援団600人の大歓声の中、3位でチェッカーを受け、第3戦オートポリス以来の表彰台獲得となった。

小暮卓史のコメント

熱狂的な大応援団の前で3位表彰台獲得となり、まずは率直に嬉しいです。今回のレース前には昨年以上にタイ各地のケーヒンの工場を訪問させていただき、熱い歓迎を受けていたので、結果でお返しすることができて、本当によかったと思います。
次回の最終戦もてぎでは、1年の締めくくりとして、最高の走りをするために準備をしていきたいと思います。
今回もサポートしてくれたチームスタッフ、スポンサー、関係者のみなさまに心から感謝申し上げます。

※ 次回のレースは11月11日・12日のもてぎラウンドです。
ご声援よろしくお願い致します。