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2017 SUPER GT 第3戦 オートポリス

第2戦からわずか2週間で迎える第3戦の九州ラウンド。昨年4月の熊本地震の影響でレースの開催が取り止めとなったため、2年ぶりのオートポリスでのレースとなる。まだまだ地震の爪痕が残っている地域も多く、1日でも早い復興を願い、多くの方々に喜んでもらえるレースを見せたいところ。

気持ちのいい青空が広がり、初夏を思わせる気候となった予選日。GT300クラスのQ1中に赤旗中断があった影響で、予定より10分遅れで開始されたGT500クラスのQ1。
今回のQ1アタックドライバーは小暮。15分間で行なわれるQ1だが、開始後5分は全車に動きがなく経過し、6分が過ぎる頃、次々とコースインを始めていく。小暮は、15台中最後のタイミングでコースインをして、アタックを開始したが100Rの立ち上がりで攻め過ぎてスピン、ガードレールにクラッシュし、タイムアタックをすることなく15番手で予選を終えてしまうことになった。
公式練習では2番手タイムをマークし、好調をアピールしていただけに残念な結果となってしまったが、速さは証明できているので、決勝レースでの追い上げに期待がかかる。

前日に続き晴天に恵まれ、気温も高めの1日となった決勝日。震災後、初のビッグレースとなり18,000人のファンでスタンドは埋め尽くされた。
KEIHIN REAL RACINGのスタートドライバーは小暮。今回も白バイとパトカーのパレードラン後、65周のレースがスタートを切る。KEIHIN NSX-GTは、予選中のコースアウトでタイヤ交換を行なったため、両クラスの全車がスタートを切ったタイミングでピットからスタート、300クラスの後方から追い上げを開始する。5周目に他車のアクシデントでセーフティーカーが導入され、徐々に追い上げていた小暮は500クラスの隊列の後ろまでポジションを戻すことになり、このセーフティーカーがKEIHIN REAL RACINGにとっては流れを決める大きなポイントになる。14周目にリスタートとなり、小暮は14番手で周回を続けていく。クラッシュの影響でタイヤの選択の幅が狭く、選んだタイヤでは厳しい我慢の周回となっていたが、22周目に前のマシンがピットインをしたため13番手に。KEIHIN NSX-GTもその翌周にピットインをして、塚越選手に交代し、タイヤ交換と給油をして、コースに復帰する。塚越選手はそこから怒涛の追い上げを見せ、33周目には8番手、その翌周には7番手とみるみる順位を上げていく。51周目にはいよいよ表彰台圏内の3番手を奪うが、さらにその2周後には2番手のマシンをパスして、ついにトップまであと1歩のところまでやって来る。しかし、トップのマシンは単独走行でマージンを築いていたため、追いつくことは叶わなかったが、KEIHIN NSX-GTはピットスタートから2番手まで追い上げる激走を見せ、チェッカーを受けた。この結果、2位で15ポイントを加算し、ポイントランキングは一気に6位に浮上、2ヶ月後の菅生ラウンドを迎える。

小暮卓史のコメント

予選のクラッシュでチームに大変な迷惑をかけてしまい、レースはピットスタートになってしまったので、表彰台まで来られるとは思っていなくて、本当に感謝の一言です。マシンを完璧に修復してくれたスタッフと最高の走りをしてくれた塚越選手に助けられて獲得した2位だと思います。第4戦が行なわれる菅生はマシンとの相性も良く、自分も得意としているコースなので、このいい流れを維持したまま次戦に臨みたいと思います。よりよい走りをしてチームに貢献できるようにベストを尽くしていきたいと思います。

※ 次回のレースは7月22日・23日の菅生ラウンドです。
ご声援よろしくお願い致します。