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2014 SUPER GT 第6戦 鈴鹿サーキット

シリーズ最長の1000kmで戦われる第6戦は、例年、暑さが厳しい中の過酷な戦いで、ドライバーの精神力などを含めた総合力が問われるレース。ボーナスポイントも付与されるこのレースは、RAYBRIG NSXにとってはウエイトハンディも22kgと大きなチャンスで、チャンピオン争いに生き残るためにも上位フィニッシュを目指してチーム一丸となって臨む。

例年より2週ほど遅い時期の開催となったこともあり、今年の「鈴鹿1000km」は比較的過ごしやすい天候となり、この日も最高気温が30℃で、午後には薄い雲に覆われた。
午前中の練習走行を7番手とまずまずのタイムをマークし、午後のノックアウト方式の公式予選を迎える。Q1に出走したのは武藤英紀選手。武藤選手はセッション終盤にマークした1分49秒449で6番手を確保し、Q2進出を果たす。そのQ2に出走した小暮は、慎重にタイヤを温め、いよいよアタックラップに入る。コース途中の区間タイムではトップタイムをマークしていたマシンを上回るタイムを刻んでいたが、130Rでコントロールを乱してスピン。マシンにダメージはなかったが、1分55秒708にとどまり、悔しい8番手となった。

決勝日は朝から曇り空で雨も心配されたが、1日を通して安定した天候で時折晴れ間も見え、レース観戦日和に恵まれた。決勝前のフリー走行でマシントラブルに見舞われ、ほとんど走行ができなかったRAYBRIG NSX CONCEPT-GTだったが、予定通り12時15分に小暮がスタートドライバーを務め、長いレースのスタートを切った。しかし、オープニングラップのダンロップコーナーで後続車と接触し、コースアウトしてしまう。オフィシャルの指示でコースに復帰したが、マシンの修復が必要でピットに戻ることに。この結果、レース序盤で早くも周回遅れとなり、厳しい戦いを強いられることに。周回遅れにはなったが、1000kmという長い距離を考えれば我慢強い走りでポジションアップを狙っていくしかない小暮は、攻めの走りで前を懸命に追いかけていく。他のマシンのアクシデントもあり、33周目には13番手に。38周目にはピットストップを行ない武藤選手にドライバーチェンジ、タイヤ交換と給油を行ないコースに戻る。武藤選手も辛抱強い走りで周回を続けていき、少しずつではあるものの確実に前との差を詰めていく。72周目には再び小暮がステアリングを握り、上手くマシンをコントロールし、ペースアップをしながら周回を重ねていく。100周を過ぎると、9番手にまで挽回。その後も2人のドライバーはプッシュし続け、最後のスティントの前には7番手に。最後の最後にライバルのマシンの脱落があり、さらに1つポジションを上げ、6位でフィニッシュ。1周目のアクシデントが悔やまれるが、確実に走り切り6ポイントを追加することができ、初開催となる次戦のタイラウンドへ駒を進める。

小暮卓史のコメント

レーススタート早々にマシンがダメージを負ってしまい、不利な戦いとなりましたが、全体を通していいペースで走ることができました。アクシデントがなければ…という思いはどうしても湧いてきますが、予選でのスピンを含めて、いいマシンを用意してくれたチームに本当に申し訳ない気持ちです。流れ自体は決して悪くなく、次戦に向けての自信もあるので、この流れのままプッシュし続けていきたいと思います。
1000kmという長いレースでしたが、最後までご声援をいただきありがとうございました。残り2戦もチームで力を合わせて全力で戦っていきますので、引き続きよろしくお願いします。

※ 次回のレースは10月4日・5日のタイラウンドです。ご声援宜しくお願い致します。